しろくまハウス10号

「33年」(34)心の死 (その3)

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 本当に、シストとカタリナにとってこれを言うのは、心における「死」だ。前もって確実に死を予告された人がたどるプロセスというものがある。受けいれられなくて最初は怒り、あれくるう。「なぜ自分だけがこんなめにあうのか。神は、運命は、残酷だ」と。そして悲しみにふさぎこんでいく。そして少しずつ死が受け入れられるようになる。そして、心に少しずつ平和が戻ってくる。そして、死を良いものとしてとらえようとする。それができる程度に応じて、よろこびさえ生じてくる。

 シストとカタリナは、肉体上の死を告知されたものがたどるプロセスにちょうどそっくりの道を行きはじめた。今は、怒りと悲しみが強くて、「受けいれる」ということはまったくできない。理解し、いっしょに苦しんでくれる友、六左衛門、林の親分とおかみの存在が、地上でのたのもしい助けだ。そして、本当に天国からの助けが支えとなるのだ。なぜなら神に賛美と感謝をこのことについてもささげるよう、そこまで神は2人に求めており、それができるためには地上の友だけでは、まったく足りないからだ。シストとカタリナは、ルドビコ茨木、パウロ茨木、レオン烏丸と固く結ばれた。そして、神は高麗の救いの計画を、本当に彼らによって継続してくださるのだ。

 1597年9月だ。高麗の南は征服され、高麗水軍が壊滅し、2人の祖国が残虐にふみにじられている知らせが届く。2人の心における「死」は、深い。神から見捨てられたようにすら感じるくらいだ。しかし2人は愛する祖国を救うために、その「死」を何万回もささげようと、「秀吉と日本人を愛し、ゆるし、あわれむ。彼らを救ってあげてください」と忍耐づよく続けている。

 4才になったルイスぼうやのかわいさは、2人の心の苦しみを大いにいやしてくれる。映画「汚れなきいたずら」のマルセリーノぼうやが5才だったと言えば、ルイスぼうやのかわいいさかりの姿が思いうかぶだろう。神は、けなげに心における「死」をささげ続けるシストとカタリナに特別なはげましを与えてくださった。2番目の子が宿ったのだ。ルイスぼうやも、弟か妹ができると聞いて大よろこびだ。「お母さんが食べたからおなかに入ったの?」とか言って質問しまくり、実にかわいらしい。いたずらもし、シストのやることを何でもまねるルイスぼうやの幼い無邪気さは、かわいいだけでなく、憎むことも、うらむことも、復しゅうすることも、さばくことも、のろうこともない、天使のように生きるということを、姿をとおしてシストとカタリナに教えてくれる天の教科書、教材だ。こうして、ふたりは「幼な子路線」へとみちびかれ、霊魂の毒である憎しみ、うらみ、復しゅう心、さばき、のろいからより完全に清められていく。


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2008年9月20日 UP
著者 ミッシェル・マリー・フランソワ奥田力
(C) 箱舟の聖母社

http://lphakobune.web.fc2.com/33nen_034.html
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by clara_1004 | 2008-10-04 12:38

おめだじの知らねごどいっぺ書いである。白熊、ネコ…etcがリトル・ペブルの「ヨゼフパパファンクラブ」やってんだ。全部標準語だ。いがべ!
by clara_1004
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